(米)QE(量的緩和)とFOMCとバーナンキ議長

【QE2】

QEとは、経済用語の「量的緩和=Quantitative Easing」の事です。
そしてQE2はその第2弾という意味で、現在遂行中です。
FRBが行っている金融政策ですが、概要としましては以下のようになっています。

<QE2>
期間は2010年8月〜2011年6月(終了予定)、額面規模は約9000億ドル(約73兆円)、紙幣を増刷して買取対象は米国債
<QE1>
QE1は2008年11月〜2010年3月(終了)、総額1.75兆ドル(約140兆円)、住宅ローン担保証券MBS)・政府機関債の買取り。

このような紙幣の増刷(乱発)を行いすぎるとインフレリスクが伴います。
経済成長に準じたインフレ率なら問題ないのですが、これが「ハイパーインフレ」なる状況では、世界中の国民の負担は計り知れません。
しかし反面、借金大国の負債は額面的に減らすことができるため、一方的に悪政とはいえないのです。
日本は政府と日銀の仲が良くないので、うまく連携していく事は難しいのではないでしょうか。


「QE」の話を最初にしたのは、昨夜から今朝にかけて、米国においてFOMCの発表やバーナンキ議長の会見があったからです。
FRBが推進してきたQEが今年の6月に終わるのです。
発表によると予定通りに終了させるようですね。
インフレは加速、そして来年から再来年にかけて経済成長して行くと・・・。

皆さんは今朝のニュース等で上記の発表は聞かれたと思いますが、どのような感想をお持ちですか?

私は楽観主義者ではないので、常に最悪の事態を想定して行動しています。
国や重大な事業を動かす人間も、このような思想を持っていないと、福島原発事故のような結果になるのでしょう。

つくづく自分の事は自分で守るしかないという気がします。
誰も助けてくれませんからね。

日本政府の発表は信用に足りないと感じるのですが、FOMCの発表は信じてもいいのでしょうか?
どちらにしろ、FOMCのようにきちんと期間を決めて行っている経済政策は大したものです。
日本のように行き当たりばったりとは決して違います。

為替に目を向けると、ドル/円よりもユーロが注目されて強くなったようなので、ある意味期待ハズレでした。

今朝のドル/円チャートはコチラです。